秋。19歳になったミミは、この町にお針子としてやってきた。
ミミが住むことになったアパルトマンの隣の部屋からは
いつも美しいピアノの音が聞こえてきた。
隣人は作曲家なのだろうか。
その曲はまだ途中までしか出来ていないようだった。
ミミはその澄んだ音色に恋をした。